かぴばら先生は語る

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小説、アニメ、マンガ、文学からエンタメまで色々と話せたらと思い、ブログを開設。興味のある方はぜひご覧になってください。

ミステリー

【おすすめマンガ】最近1巻だけ読んで面白かったマンガの感想【5選】

ここ最近で読んだマンガを紹介。一巻しか読んでないので、その後の展開は何も分からない。あくまでも一巻だけの感想なのでそこのところはご容赦願いたい。それでは。 最近読んだマンガ1巻の感想 最近と言っても何カ月前に読んだまま続きを読んでいないものも…

【おすすめミステリー】京極夏彦『姑獲鳥の夏』本格ミステリーの嵐! 伝説のデビュー作【京極堂シリーズ】

怪異という存在は人間が生んだ幻想という名の化け物である。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」今回紹介するのは京極夏彦の処女作『姑獲鳥の夏』民俗学や精神医学、東洋思想、脳科学とあらゆる学術的知識が詰まった作品であり、それらの中心には…

【おすすめミステリー】西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』京都が舞台のミステリー【戯言シリーズ】

愛の変奏曲であり、賛美歌である。今回紹介する『クビシメロマンチスト』は「戯言シリーズ」の第二作という立ち位置ながらに、この作品単独でも成立する力を有している。この作品は異常である。その異常さは前作を超える展開を持ち合わせている。過去に前作…

【おすすめミステリー】井上真偽『その可能性はすでに考えた』新時代の名探偵!

先日は青崎有吾の「裏染天馬シリーズ」を紹介した。この作品ではエラリー・クイーンを彷彿とさせるロジックな推理が魅力的だった。あらゆる可能性を提示して、それを論理的に少しずつ減らしていく。最後に残った可能性が真実として浮かび上がる、というミス…

【本格ミステリー】平成のエラリー・クイーン! 青崎有吾の「裏染天馬シリーズ」の読む順番【鮎川哲也賞受賞作】

ポップなイラストの表紙を見て、ライトなミステリー小説なのかと思った。体育館らしき建物の前で傘をさす女生徒。学校もの、青春もの。思い付くのは米澤穂信の「古典部シリーズ」や初野晴の「ハルチカシリーズ」など。その方面の作品なのかと思ったら、全然…

【日常の謎】米澤穂信「小市民シリーズ」古典部とは違ったおすすめ青春ミステリー【読む順番】

高校生の頃、米澤穂信の古典部シリーズを読んで、こんな青春に憧れた。決して輝かしい学生生活とは言えないのだが、そんな静かで、落ち着いて、どこか安心して、ノスタルジーが醸し出される、小さな、小さな世界なのだけれど、、、そんな青春に憧れていた。…

スパイが暗躍する都市ロンドン!「プリンセス・プリンシパル」が面白い!

TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』公式サイトより引用/©Princess Principal Project 今回紹介するのは絶賛放送中のテレビアニメ「プリンセス・プリンシパル」について。 現在私が記事を執筆している時間軸では5話まで放送しています。いやはや、久方ぶ…

テレビドラマ放送中!「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の雰囲気は至高である

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の作者は太田紫織さんと云う方で子供のころからコナン・ドイルやアガサ・クリスティの作品を愛読していたようです。なるほど、確かにこの作品「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の推理構造は所謂、名探偵が…

本格ミステリーの復活「占星術殺人事件」を読まずしてミステリーは語れない

今や推理小説として圧倒的な市民権を得た新本格もちょっと昔まではこういった推理小説は認められていなかったんですね。新本格の推理作家さんで有名なのは綾辻行人さん、有栖川有栖さん、法月倫太郎さん、歌野晶午さん、京極夏彦さん、我孫子武丸さん、森博…

「葉桜の季節に君を想うということ」には賛否両論が多いようだ

今回紹介するのはミステリー好事家界隈では有名な歌野晶午さんの有名作「葉桜の季節に君を想うということ」です。所謂どんでん返し系統に属するであろうこの作品、私も見事に騙されましたが、この騙されたトリックに対してミステリーファンには賛否両論ある…

「忌館 ホラー作家の棲む家」の世界はリアルかフィクションか

三津田信三さんの作品は面白いですよね。ホラー作品は勿論、ミステリーもお手の物。最終的にその二つを融合したホラーミステリーなんて代物を世に送り出し今でもその融合性を高めんと小説を出し続けています。有名なのは刀城言耶シリーズ「厭魅の如き憑くも…

おすすめミステリー、メフィスト賞受賞作「冷たい校舎の時は止まる」

辻村深月さんと云えば今やいわずもがなの有名作家さんです。「ツナグ」では吉川英治新人賞を、「鍵のない夢を見る」では直木三十五賞を受賞されている実力派です。ここ数年には本屋大賞のノミネートも度々されています。今までの栄光、そしてまだまだこれか…

おすすめSF作品!夭折の作家デビュー作「虐殺器官」で最高の読書体験を

若くしてこの世を去った夭折の作家、伊藤計劃。今回は伊藤計劃の処女作にして最高傑作と呼び声高い作品「虐殺器官」について紹介していこうと思います。文庫本の装丁からこの作品のただならぬ雰囲気が醸し出されています。表紙の上方を「虐殺器官」と「伊藤…

西尾維新デビュー作!「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」

今回紹介するのは今や大人気作家として活躍される西尾維新さんの処女作にしてメフィスト賞受賞作!「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」です。西尾維新さんと云えばアニメ化や映画化も果たした物語シリーズが有名ですがそのシリーズと同じくらいに、…

社会派青春ミステリー「1/2の騎士」は私の大好きな小説の一つです!

今回紹介するのは初野晴先生によるミステリー小説「1/2の騎士」です!私は初野先生が大好きなんですよね!一読者が云うには憚れるのかもしれませんが今でもご自身でも云っておられますが初野先生はいわゆる中堅作家と云う位置づけで大々的にはあまり有名…