かぴばら先生は語る

かぴばら先生は語る

小説、アニメ、マンガ、文学からエンタメまで色々と話せたらと思い、ブログを開設。興味のある方はぜひご覧になってください。

あの頃、私は「君の膵臓をたべたい」という本を手に取った。そして読んだんだ

文庫もされ映画化も決まり本屋大賞にもノミネートされ今や絶大な人気となった作品。何と云ってもこのタイトル!「君の膵臓をたべたい」と云うインパクト大なタイトルを一度見たら忘れられないはずです。そんな作品ですが私がこの作品と出会ったのは回顧する…

テレビドラマ放送中!「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の雰囲気は至高である

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の作者は太田紫織さんと云う方で子供のころからコナン・ドイルやアガサ・クリスティの作品を愛読していたようです。なるほど、確かにこの作品「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の推理構造は所謂、名探偵が…

本格ミステリーの復活「占星術殺人事件」を読まずしてミステリーは語れない

今や推理小説として圧倒的な市民権を得た新本格もちょっと昔まではこういった推理小説は認められていなかったんですね。新本格の推理作家さんで有名なのは綾辻行人さん、有栖川有栖さん、法月倫太郎さん、歌野晶午さん、京極夏彦さん、我孫子武丸さん、森博…

村上龍、衝撃のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」は淡く、冷徹

村上春樹と村上龍でダブル村上なんて呼ばれている二人。しかし作風は決して似ていると云う訳ではありません。全く別の切り口から純文学を描く。殊に村上龍処女作の「限りなく透明に近いブルー」はそれが顕著です。そしてこの作品の読書体験は同時に衝撃です…

「葉桜の季節に君を想うということ」には賛否両論が多いようだ

今回紹介するのはミステリー好事家界隈では有名な歌野晶午さんの有名作「葉桜の季節に君を想うということ」です。所謂どんでん返し系統に属するであろうこの作品、私も見事に騙されましたが、この騙されたトリックに対してミステリーファンには賛否両論ある…

「忌館 ホラー作家の棲む家」の世界はリアルかフィクションか

三津田信三さんの作品は面白いですよね。ホラー作品は勿論、ミステリーもお手の物。最終的にその二つを融合したホラーミステリーなんて代物を世に送り出し今でもその融合性を高めんと小説を出し続けています。有名なのは刀城言耶シリーズ「厭魅の如き憑くも…

不思議な青春ファンタジー「僕が七不思議になったわけ」をおすすめなのです!

メディアワークス文庫より上梓されている小川晴央先生「僕が七不思議になったわけ」について今回は紹介します。この作品は第二十回電撃小説大賞<金賞>を受賞しています。毎回数多くの応募者がいる電撃大賞から選ばれた作品ですからね、作品の完成度は客観…

アニメ絶賛放送中!最高のラノベ「エロマンガ先生」に対しての私の熱い思い

「エロマンガ先生について今回は紹介していこうと思いま……」「そんな恥ずかしい名前の人、しらない!」あぁ~、もうかわいいですよねぇ~、紗霧ちゃん!私事ですが一時期、本当にもう一時期、妹キャラが出てくるラノベやらなんやらを片っ端から読んだり見た…

村上春樹が講演会をしたと云うことなので「風の歌を聴け」を紹介してみる

今回は村上春樹の処女作「風の歌を聴け」について紹介していこうかと思います。と云ってもこの村上春樹の作品、どうにも内容が分からない。理解できない。高校時代の国語の先生も「何を云っているのかちんぷんかんぷん」と云っていました。しかし読んでしま…

馬鹿々々しくもド直球の熱い青春「鴨川ホルモー」の絶大エネルギー

万城目学、この作家どうにも捉え所がなく、理解しにくい作品ばかりを描かれる。――のはずだ。そう、そのはずなのだ。なのに何故だろう? なぜ私たちはこうも彼の作品を愛するのだろうか?それはおそらく彼の作品から滲み出る、否、溢れんばかりのエネルギーに…

読書家じゃないあなたも!おすすめ青春ライトノベル【ラノベ5選】

今回は一作品にとどまらずドドンッ、と5作品一気にご紹介していきます!(本当は10作品のつもりが紹介文が予想以上に長くなってしまったのです)紹介するカテゴリーは青春ライトノベル!普段読書をしない方でもとっつきやすく比較的途中であきらめず最後まで…

おすすめミステリー、メフィスト賞受賞作「冷たい校舎の時は止まる」

辻村深月さんと云えば今やいわずもがなの有名作家さんです。「ツナグ」では吉川英治新人賞を、「鍵のない夢を見る」では直木三十五賞を受賞されている実力派です。ここ数年には本屋大賞のノミネートも度々されています。今までの栄光、そしてまだまだこれか…

おすすめSFファンタジー「ペンギン・ハイウェイ」で不思議な冒険

森見登美彦さんと云えば腐れ大学生の下らない物語を文語調の文体で面白おかしく描く作家さんとして読書家界隈では有名ですが、今回紹介するのはそんな今まで思っていた森見作品とは一風変わった小説です。第31回日本SF大賞受賞作品、「ペンギン・ハイウェイ…

おすすめSF作品!夭折の作家デビュー作「虐殺器官」で最高の読書体験を

若くしてこの世を去った夭折の作家、伊藤計劃。今回は伊藤計劃の処女作にして最高傑作と呼び声高い作品「虐殺器官」について紹介していこうと思います。文庫本の装丁からこの作品のただならぬ雰囲気が醸し出されています。表紙の上方を「虐殺器官」と「伊藤…

「放課後のゲームフレンド、君のいた季節」こんなラノベがあったのか!

今回はMF文庫Jから出版されている、むらさきゆきや先生「放課後のゲームフレンド、君のいた季節」について紹介していきたいと思います!正直この作品を紹介するか否か迷っていました。と云うのも、この作品に関しては、どの場面、どの内容を説明してしまうだ…

現代作家、鬼才・天才のデビュー作「くっすん大黒」が面白すぎる!

まさにパンク文学なんて呼ばれている町田康作品の数々。そんな中から今回は町田康さんの処女作「くっすん大黒」について紹介します!現代小説でありながら文章からにじみ出るのは近代で活躍した文豪のような空気なんです。でありながら近代小説では表せられ…

おすすめSF作品!「盤上の夜」は六編で新たな宇宙を創り上げた!

SF

日本SF大賞受賞、処女作で直木賞にノミネート!今回紹介するのは宮内悠介さんのデビュー作「盤上の夜」です!短編六編から成るこの作品。それぞれの作品では囲碁、麻雀、将棋などのテーブルゲームを話の核として物語が展開していきます。簡単な話がそれら盤…

ジャズにかける情熱と狂気!「セッション」はおすすめの洋画です!

今回は今迄とは少し趣向を変えて洋画を紹介しようかな、と思います。と云うのも今日今回紹介する作品を見たばっかりなんですよね。そして見終わった熱に浮かされて今ブログを描いているという経緯でして。そう云うことで今回は洋画を紹介します!紹介する作…

埼玉愛にあふれた作品「埼玉県神統系譜」はもう一度読みたくなる作品なんです!

今回は中村智紀先生「埼玉県神統系譜」について紹介していこうと思います。この作品は第9回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作品であり、その肩書だけで実力のほどが伺えるんじゃないでしょうか。ガガガ文庫と云えば「やはり俺の青春ラブコメは間違って…

西尾維新デビュー作!「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」

今回紹介するのは今や大人気作家として活躍される西尾維新さんの処女作にしてメフィスト賞受賞作!「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」です。西尾維新さんと云えばアニメ化や映画化も果たした物語シリーズが有名ですがそのシリーズと同じくらいに、…

京都が舞台の恋物語!「いなり、こんこん、恋いろは。」で心がキュンキュン

今回は私がアニメを見始めた契機となった作品でもあり、とても大好きな作品、よしだもろへ先生「いなり、こんこん、恋いろは。」について紹介したいと思います。私はアニメからこの作品を知りました。その後原作が漫画だと知って即、書店におもむき既刊全巻…

社会派青春ミステリー「1/2の騎士」は私の大好きな小説の一つです!

今回紹介するのは初野晴先生によるミステリー小説「1/2の騎士」です!私は初野先生が大好きなんですよね!一読者が云うには憚れるのかもしれませんが今でもご自身でも云っておられますが初野先生はいわゆる中堅作家と云う位置づけで大々的にはあまり有名…

恋愛?SF?ちょっと不思議なライトノベル「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」

今回紹介するのは電撃文庫より出版されている鴨志田一先生の青春小説「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」についてです!鴨志田一先生と云えば有名な作品で云うとアニメ化もされた「さくら荘のペットな彼女」や、最近で云えば話題にもなった「機…

おすすめ恋愛ファンタジー「夜は短し歩けよ乙女」の小説と映画をご紹介!

どうもこんにちは、かぴばら先生です。 初投稿になりますね。緊張ドキドキ。 さて、今回紹介するのは森見登美彦先生の恋愛小説「夜は短し歩けよ乙女」です! 山本周五郎賞受賞作であり、本屋大賞2位にも選ばれましたこの作品はいわずもがなに傑作です。 ど…