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毎日を本とのおしゃべりで費やしておりますわたくしが今迄の読書体験で「これはイイ!」と感じた作品を紹介していきます。

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おすすめ恋愛ファンタジー「夜は短し歩けよ乙女」の小説と映画をご紹介!

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 どうもこんにちは、かぴばら先生です。

初投稿になりますね。緊張ドキドキ。

さて、今回紹介するのは森見登美彦先生の恋愛小説夜は短し歩けよ乙女です!

山本周五郎賞受賞作であり、本屋大賞2位にも選ばれましたこの作品はいわずもがなに傑作です。

どんな作品なのか見ていきましょう。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 


今作の主人公は「先輩」がクラブの後輩「黒髪の乙女」にひょんな事から一目惚れをし、想いを馳せ続けている。だが「先輩」は未だに親しく言葉を交わすことさえできていなかった。

クラブのOBの先輩が結婚すると云うことで内輪でお祝いの会が開かれた。その帰り道「先輩」はこれを好機として「黒髪の乙女」追いかけるが、しかしすぐ見失ってしまう。

「黒髪の乙女」は夜に消えたのです。

「先輩」は仕方なく街をぶらぶらしていたのですがそこで期せずして「黒髪の乙女」の物語と交錯していきます。

電気ブラン、鯉、三階建ての電車、飲み比べ

第一章にしてしょっぱなからスケールがでかすぎる!

もうおなかいっぱい、と云った感じ。

春夏秋冬、四つのお話

先程話したのは春の話、と云うことはお察しでしょうがその他に夏、秋、冬のお話があるのです。

それも春でさえおなかいっぱいだった物語が負けず劣らずその他3作品もこれまた面白すぎる!

と云うかここからが本番です。

夏は古本市での真夏火鍋勝負!

秋は学園祭での珍事件の数々!

そしてフィナーレの冬は謎の風邪が流行!? それを解決するのは「黒髪の乙女」!

簡単にですが説明させていただきました。

どれも面白いお話なので気になった方はすぐに読んでみることをお勧めします。

読んだ感想

森見登美彦先生特有の「太陽の塔」、「四畳半神話大系」などで見られた面白おかしいふざけたことを固い文語調で語る文体は今作でも健在。

しかし今作は今迄の作品とは一線を画す深いテーマがある様に思えました。

それが、

人は孤独なのか。人は何で繋がっているのか。

オモチロおかしいことだけを描いているわけではありません。それらはこの作品の深いテーマを盛り上げるためのスパイスに過ぎない、私はそう思いました。

作中に「李白」と云う謎の老人が登場します。そしてこんな台詞を言っているのです。

淋しい冬の夜、ひとりぼっちで寝ているのは心細いものだ。なにしろ儂には誰もいないのだよ……。儂はひとりぼっちだ。 

 
そして先輩も一人万年床で寂寥感に押しつぶされながら想いを馳せる「黒髪の乙女」について考えるのです。

これは本当の恋なのか? 寂しさから生まれる恋とはつまり本質的には恋愛ではないんじゃないか?

孤独、そして、恋……

ちょっとセンチメンタルになってしまいましたね。

しかし安心してください! 最後は大団円で終わるのです!

読み終わったときには、よし、明日も頑張ろう! と僅かながら私に勇気をくれました。

映画も見てきました

映画に関しても文句なしの出来。小説同様最後のシーンは少々涙腺に力を加えるのに必死でしたね。

特に最後近辺の「先輩」の脳内会議では矢継ぎ早に飛ばされる意見の一つ一つが青春真っただ中の一大学生としてグサグサ来るものばかり。

そうなんだよね。恋人がほしい、純粋な恋愛がしたいと云いながら結局はあれこれ邪な感情が働いて、結局それって本当に相手のことを愛するってことなの? などなど、映画館で私の屈託脳がフル回転しそうでした。

そしてなんといっても映像化の嬉しいところは小説では正確にわからなかった街の風景やら台詞のニュアンス、役者さんの演技やら、様々な演出やら。

この作品の映像化に当たってはかつて「四畳半神話大系」制作にかかわったチームが再結成と云うだけで盛り上がりました。

湯浅監督の独特の演出、中村佑介さんのノスタルジックなキャラクター、星野源さんはじめとした役者さんの演技、そしてアジカンの主題歌!

ほんと、最後アジカンの歌が流れた時はふわふわ浮遊しているようなだけど泥臭い感じの何とも言えない感慨を覚えましたなあ。

みなさん、私がここまで言っているんです(笑) 一見の価値ありです!

それに劇場来場特典に何やら「夜は短し歩けよ乙女 銀幕編」なるものまでもらえるそうですよ!

と云うか私はもうもらって読了済みです。ファンにはたまらないんじゃないかしら。

 

kurokaminootome.com

最後に

ここまで読んでくれた方、有難うございました。

夜は短し歩けよ乙女」、本当に面白い作品なので映画を見に行くもよし、小説を読むもよし、どちらにせよこの物語を知って、ああ良いな、って思ってくれたら私はそれだけで幸せです。

それでは今日はここまで!

バイバイ(^_^)/~

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)