かぴばら先生は語る

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毎日を本とのおしゃべりで費やしておりますわたくしが今迄の読書体験で「これはイイ!」と感じた作品を紹介していきます。

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社会派青春ミステリー「1/2の騎士」は私の大好きな小説の一つです!

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今回紹介するのは初野晴先生によるミステリー小説「1/2の騎士」です!


私は初野先生が大好きなんですよね!

一読者が云うには憚れるのかもしれませんが今でもご自身でも云っておられますが初野先生はいわゆる中堅作家と云う位置づけで大々的にはあまり有名じゃありませんでした。

ご本人のインタビューなどを拝見させていただいた中には初期作はあまり売れなかったり……(私は処女作の「水の時計」など好きな作品ばかりなのですが)

しかしそんな初野先生が遂に脚光を浴びる日が来ました。

その理由には2つの作品を世に出したことが大きいのです。

1つ目の作品にはアニメ化、実写映画化などでも話題になった「退出ゲーム」から始まる吹奏楽青春ミステリー「ハルチカシリーズ」。

この作品はいわずもがなの有名作品ですね!

青春ミステリーでありながら扱っているテーマはすごく重く、深いものとなっており、そんな幾つも立ちはだかる壁たちを高校生であるハルタ、とチカがそれぞれの個性を持って越えていくストーリーにはドキドキしてしまいます。

そしてちょっと雰囲気が不思議なんですよね。

この雰囲気は初野晴他作品にもよく見られる初野先生独特のものです。

そんな「ハルチカシリーズ」とほぼ同時期に出版されたのが初野先生のもう一つの傑作、

「1/2の騎士」です!

それではこの作品について説明していきましょう!

マドカと幽霊の不思議な邂逅

サファイヤは神出鬼没だ。他の運動部の後輩を使ってそれとなく探りを入れることは何度かあったけれど、みんな首を横にふるだけだった。

しかしマドカは遂にそのサファイアと出会いを果たします。

うそ。サファイヤだった。ブラインドに両手をつけて、助けを求めている姿に見えた。

 

 そう、サファイヤはどうしたことか資料室に閉じ込められていたのです。

そんなサファイヤを見るや否やマドカは資料室に向かいます。

そしてマドカとサファイヤは出会うのです

街に忍び寄る犯罪者たち


マドカとサファイヤは遂に出会いました!

しかしそれからが大変です!

マドカの住むこの街には様々な犯罪者が息をひそめていたのです!

そしてその犯罪者たちとマドカたちは対峙していくことになっていくのです。

第一章では騎士叙任式と称してとある敵と戦います。その相手が……

”幸運のさる”を見つけた中学生が次々と消えていく!

その元凶「もりのさる」です。

そしてマドカたちは「もりのさる」に立ち向かっていくのです!

第二章、序盤戦では盲導犬を飼い主の前で次々と殺害していく狂気の犯罪者、「ドッグキラー」

第三章、中盤戦では独り暮らしの女性の部屋に侵入する謎の人物「インベイジョン」

第四章、終盤戦ではターゲットとなる場所に神経性の毒ガスをばら撒く異常連続犯罪者「ラフレシア

そして最終章、一騎打ちでは最後の敵「グレイマン/灰男」と戦います。

どの事件もトリックもさることながらそれぞれ加害者の動機がどれもこれも狂気じみています。正直理解はできませんね。

そんな犯罪者たちに対してマドカは、サファイヤはどうやって立ち向かっていくのでしょうか?

それは皆さんの目で確かめてください。

読んだ感想


マドカが抱えるあらゆる悩みに対しての感情の機微と云うところは青春小説特有であり、とても面白かったです。

しかしこの小説を本当に傑作たらしめているのはそこに社会派ミステリーとしての部分を取り入れたところだと思います。

どの事件の加害者も理解不能な輩ばかりですが実際問題現実でも似たような多くの事件は絶えません。

そんな現実に対して高校生と云う一番多感な時期であり、一番周りが見えてしまうという視点で見れるというのが中々にうまくできているなあ、なんて思いました。

そして初野先生独特のちょっと不思議な雰囲気も健在です。

様々な特徴を持ち合わせたこの小説は本当に素晴らしいものとなっております!

この小説の最後はなんだか心をホッコリされながらも目頭を熱くさせられます。

ぜひご一読をお願いします!

最後に


矢張り文章を書くというのは難しいですね。

今迄の素の文で書いてしまうと何だか論文然としてしまうので加筆修正は欠かせません。四苦八苦ですね。

これからも柔らかくのんびりと書けたらいいな、と思います。

ここまで読んでくれた方、有難うございました。

それでは今回はここまで!

有難うございました( ´Д`)ノ~バイバイ

1/2の騎士 (講談社文庫)

1/2の騎士 (講談社文庫)