かぴばら先生は語る

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かぴばら先生は語る

毎日を本とのおしゃべりで費やしておりますわたくしが今迄の読書体験で「これはイイ!」と感じた作品を紹介していきます。

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不思議な青春ファンタジー「僕が七不思議になったわけ」をおすすめなのです!

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メディアワークス文庫より上梓されている小川晴央先生「僕が七不思議になったわけ」について今回は紹介します。

この作品は第二十回電撃小説大賞<金賞>を受賞しています。

毎回数多くの応募者がいる電撃大賞から選ばれた作品ですからね、作品の完成度は客観的に見ても素晴らしいものとなっているのではないでしょうか。

この作品を読んだのは随分と前のことなんですが、しかし今でもあの時の驚きや感動は鮮明に残っています。

あっと云わせる仕掛けが最後にあります。

一見気づきそうな仕掛けとも思うんですが、それはその仕掛けを知っている今だからこそ云えることで、知らずに読んでいた時は何の疑いもなく普通の青春小説だと思って読み進めていました。

潔くも、きれいに騙されました!

ミステリーなのか、はたや青春小説なのかファンタジーなのか。

詳しく紹介していきましょう!

「僕が七不思議になったわけ」

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。深夜の校庭に桜が舞い散る中、宙に浮かぶ袴姿の彼女は、高らかに不吉な言葉を彼に投げかけるのだった。「おめでとう、お主はこの学校の新しい七不思議に選ばれた」なんと彼は七不思議の引き継ぎに、仮登録されてしまったのだ!生きながらも七不思議の一つとなった少年の日々を綴った、思わずもう一度読み返したくなるミステリアス・ファンタジー。第20回電撃小説大賞金賞受賞作。


と云うのがあらすじ。

詳しい話をここで話してしまうとこの作品の面白さが半減してしまうのでストーリーに関しては割愛。

ネタバレにならない程度で簡単に説明してしまうと主人公の中崎夕也が七不思議の力を借りて事件の数々を解決していくお話。

と、当初私も思っていたのですが……

そんな感じです。

最後の最後でどんでん返し。

今迄思っていたことが次々に反転していきます。

伏線の張り方、伏線の回収の仕方はお見事の一言に尽きます。

ミステリアス・ファンタジー、まさにこの作品の相応しい総称ですね。

読んだ感想


先述しましたが私は当初この作品は主人公が七不思議の力を借りて事件を解決していく、そんな物語だと思っていました。

ですので、正直云ってしまうとなんというか「平凡だな」と云う感想を抱きました。

こういった何か特別な力やらユニークスキルやらで事件を解決する。

その事件にはいろんな人の様々な思いが交差していて……

こういう物語って多いじゃないですか。

否定しているわけじゃありません。

多くの人から支持されているからこういった物語が多く存在していることは自明ですから。

それにこういった作品が私自身嫌いなわけではなく、そしてこの作品の最初のほうのストーリーだって決して面白くなかったわけではありません。

むしろこういう親和性の高い小説は手元に置きたくなる作品です。


だけどやはり新鮮味には欠けてしまうんですよね。

だから率直にあんな感想が漏れてしまったのだと思います。

しかしそんな私の当初思っていたこの作品への評価は最後の最後でひっくり返りました。

前提がひっくり返ったというか、そのページ、文章を読んだ時はただただ呆気にとられてしまいました。

そして本当にそうなのか? とずっと前のページをさかのぼったりして……

最後に驚かされます。

そして同時に切なく、悲しいストーリーが待っているのです。

この作品の素晴らしいところは最後のどんでん返しと同時に切なすぎる青春物語を連続パンチでかましてくるところです。

驚けばいいのか、それとも泣けばいいのか。

しかし絶対に云えることはこの作品が自分の読書体験で忘れられない一冊になると云うこと。

是非読んでみてください。

最後に


ここまで読んでくれた方有難うございます。

日に日に更新頻度が低くなってきました。

まあ、気分で書いているので仕方ないのですが(笑)

それではここまで。

( ´Д`)ノ~バイバイ