かぴばら先生は語る

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小説、アニメ、マンガ、文学からエンタメまで色々と話せたらと思い、ブログを開設。興味のある方はぜひご覧になってください。

【おすすめアニメ映画】2019年に観たアニメ映画を振り返る【前半戦】

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映画の半券を取って置くのが私の流儀。

半券を眺めながら、そういえばこんな映画も観たのか、と思い返すのがひそかな楽しみだったりする。

今回はそんな自分の趣味をブログでやっていこうかと思った次第である。

2019年・アニメ映画の振り返り

観てきた順なので公開日が前後する可能性もあるので、そこはご容赦願う。

アニメ映画はテレビアニメとはまた違った感動がある。

画面比率、重厚な音響、真っ暗な室内。

少しでもアニメ映画の魅力が伝わればと思う。

Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly』

これは、手にした者の願いを叶えるという万能の願望機──「聖杯」をめぐる物語。

ヴィジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の最終ルート[Heaven's Feel](通称・桜ルート)を全三部作で劇場版アニメ化。
アニメーション制作は2014年にTVアニメ版[Unlimited Blade Works]を手掛けたufotable
キャラクターデザイン・作画監督として数々のTYPE-MOON作品のアニメ化を手掛けてきた須藤友徳が監督を務める。

2017年に公開された第一章「presage flower」は興行収入15億円を記録、98万人を動員するなど大きな話題になった。
そして2019年に公開された本作は興行収入16億円、動員数100万人など、前作を上回る記録を達成している。

運命の岐路で、第二章──「lost butterfly」が羽化を始める。

 『Fate/stay night[Heaven's Feel]』劇場版の第二章。

第一章も公開日に観てきたほどに待ちに待った映画化。第二章も勿論公開日に観に行った。

第二章では第一章でも迫力のあったバトルシーンが更にすごいことになっている。

息を呑むとはこのことで、約二時間の上映時間中、劇場にいた観客全員がスクリーンに釘付けだったのではないだろうか? と思うほど観客側の雑音が一切なかった。

アニメーションもここまで来たか! と鳥肌が立った。

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly

  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: Prime Video
 

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』

【Case.1 罪と罰
2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。
その運転手は青森にある潜在犯隔離施設〈サンクチュアリ〉の心理カウンセラー・夜坂泉だった。
しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は、
執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。そこで待っていたのは、〈偽りの楽園〉だった。

【Case.2 First Guardian】
常守朱が公安局刑事課一係に配属される前の2112年夏、沖縄。
国防軍第15統合任務部隊に所属する須郷徹平は、優秀なパイロットとして軍事作戦に参加していた。
三ヶ月後、無人武装ドローンが東京・国防省を攻撃する事件が発生する。
事件調査のため、国防軍基地を訪れた刑事課一係執行官・征陸智己は、須郷とともに事件の真相に迫る。

【Case.3 恩讐の彼方に__】
2116年に起きた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、狡噛慎也は放浪の旅を続けていた。
南アジアの小国で、狡噛は武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救う。
その中には、テンジンと名乗るひとりの少女がいた。
かたき討ちのために戦い方を学びたいと狡噛に懇願するテンジン。
出口のない世界の縁辺で、復讐を望む少女と復讐を終えた男が見届ける、この世界の様相とは…。

 テレビシリーズからそして劇場版まで追いかけた作品。もちろんこちらも映画館に行って観てきた。

三つともそれぞれに好きなのだが、やはり個人的には『恩讐の彼方に_』が印象深い。

タイトルにもあるように菊池寛の『恩讐の彼方に』を読んだ上で映画を観ればまた違った感想になるかもしれない。

これから視聴する方は菊池寛の小説を既読の上で鑑賞することをお勧めする。

また、『First Guardian』に関しては懐かしの面々も登場する。

PSYCHO-PASS』は1期だけが至高と考える方もこれだけでも観てはいかがだろうか?

劇場版『幼女戦記

最前線にて幼女は嗤う――
統一暦1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸での勝利の美酒を、東からの凶報に取り上げられる。
曰く、「連邦軍に兆しあり」。
同じ頃、一人の少女が多国籍義勇軍の一員として、連邦に足を踏み入れる。メアリー・スー准尉。父親を殺され、憎悪と共に彼女は信じる。『正義』を。

 こちらもテレビシリーズのファンだったので映画も観に行った次第。

テレビシリーズでもすごかった戦闘描写が劇場版だとなんという迫力だろうか!

目まぐるしい空中での戦闘描写や血生臭い凄惨な戦場の光景は観ていて非常に重苦しいのだが、しかしそんな反吐が出るような現実的な戦場描写がこの作品の最大の魅力なのである。

是非、一度観てほしい。

原作はライトノベル

幼女戦記 1 Deus lo vult

幼女戦記 1 Deus lo vult

 

劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ― オリオンの矢

地下迷宮・ダンジョンを有する巨大都市・オラリオを舞台に、少年と女神の冒険を描いたファンタジーアニメの劇場版。神月祭に沸き立つオラリオ。冒険者ベル・クラネルと彼の主神・ヘスティアもその喧騒の中に身を置いていた。CD付きの特装版。

他作品の劇場版と比べると少しクオリティは低いか。

しかし観ていて面白かった。それはひとえにダンまちの力があるからだろう。

また今回は都市オラリオの外に舞台を置いているので、そういった点では新鮮だった。

コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 反逆のルルーシュ』劇場版総集編の続編となる劇場版アニメ。ゼロ・レクイエム後、世界は超合衆国を中心に平和を維持していたが、ゼロとしてナナリーに同行するスザクの前に襲撃者が現れる。ブックレットほかを封入。

 賛否両論はあるだろうが、しかし個人的には復活してくれてありがとう! としか言えない。

あの完璧で完全な最終回を迎え、あれ以外ありえない幕引きなのだけれど、けれどやはりどこかで続きを渇望している自分がいた。

だからこそ、この作品はわたしにとって救いだった。

ありがとうルルーシュ

内容はテレビシリーズを超える最強のギアス使いが相手として現れる。

そんな敵との戦いはもちろん見所である。

コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 復活のルルーシュ

  • 発売日: 2019/12/19
  • メディア: Prime Video
 

劇場版『シティーハンター

裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村香と様々な依頼を受けている。
そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってきた。
美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題…。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、なんと香の幼馴染。
撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。
しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し…。
一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手した。
そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった…
敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀!
来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器――
御国の登場により、すれ違う獠と香。
シティーハンターは亜衣と新宿を護りぬくことができるのか!?

 『シティーハンター』は世代ではない。昔再放送で観たかな、くらいの記憶だったが、案外、基本の設定や登場人物を覚えていた。

内容に関しては昨今のルパン三世のように上手い具合に現代要素やSF要素を取り入れた構成になっている。

世代でなくても観やすい世界観に落とし込んで、けれど変えてはいけないところは変えずに、良いリメイク映画化だと個人的に思った。

響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』

高校の吹奏楽部を舞台に繰り広げられる人間ドラマ、
そして繊細かつダイナミックな演奏シーンが話題となり、
多くの人々から支持を集める「響け! ユーフォニアム」シリーズ。

そんなシリーズの完全新作『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』

――久美子先輩って優しいですね。

主人公・黄前久美子が2年生に進級し、吹奏楽部へ「後輩」たちがやって来る。
一筋縄ではいかない後輩との関係を通して、久美子が得たものとは――。

 あの細やかで美麗な演奏シーンが劇場版で味わえるというだけで感動。

音響はもちろん、劇場で聴く演奏は迫力というか、なんというかもう感動! それしか感想が思い浮かばないくらいにすごい映画だった。

青春物語にも動きが。先輩の引退、後輩の参入。恋愛方面にもなにやら……、と言った感じ。

当時、感情が迸るままに書いた記事があったのでよろしければそちらも参考に。

kapibarasensei.hateblo.jp

『バースデー・ワンダーランド』

誕生日の前日―アカネの目の前で地下室の扉が突然開いた。そこに現れたのは、謎の大錬金術師のヒポクラテスとその弟子の小人のピポ。
「私たちの世界を救って欲しいのです! 」と必死にアカネに請う2人。
自分に自信がないアカネは、「できっこない」と断るが、好奇心旺盛で自由奔放な叔母のチィに促され…無理やり連れて行かれたのは、骨董屋の地下の扉の先から繋がる〈幸せ色のワンダーランド〉!
時空を操るクモやまん丸でモコモコの羊、巨大な鳥や魚と、アカネたちそっくりな人達が暮らすその世界から“色が失われる"危機に瀕していた。
色を作る水を守るため、突然ワンダーランドの救世主にされてしまったアカネは、チィやヒポクラテス、ピポと共に色とりどりの町を巡っていく。
一方、命の源の水が湧く井戸を破壊しようとするザン・グたちは着実に計画を進行していた。
ついに井戸の前で対峙したザン・グとアカネ。そこでアカネが下した人生を変える決断とは? 一生に一度きりの、スペシャルでワンダーな誕生日に感動の冒険が始まる―!

 原作は児童小説らしい。

監督が『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などで有名な原恵一監督ということもあり鑑賞。

観る人によっては退屈な作品かもしれないが個人的には面白かった。

世界観は定型化されたようなファンタジー世界。

ディズニーみたいな作品のようでいて、ちょっと違う?

一昔前のアニメ映画と言った感じだろうか? 『ブレイブ ストーリー』とかそういった匂いが感じられた。

子供向けと言えばそうだが、個人的には結構楽しめた記憶がある。

バースデー・ワンダーランド

バースデー・ワンダーランド

  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: Prime Video
 

『プロメア』

『プロメア』(完全生産限定版) [Blu-ray]

『プロメア』(完全生産限定版) [Blu-ray]

  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: Blu-ray
 

世界大炎上

世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。
あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。
〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。
高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。
リオを捕らえることに成功し、クレイからその功績を認められ ―― ガロにとってクレイは幼き頃、命を救ってくれた恩人で憧れのヒーロー ―― 誇らしげに喜ぶガロであった。
しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。
後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。
そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。

何が正しいのか――。

そんな折、ガロたちは地球規模で進められている“ある計画"の存在を知ることになる――

 トリガー作品! それも劇場版! ということで観た。

なにやら『炎炎ノ消防隊』と設定が酷似しているとか何とかで、そちらの方でも炎上したらしい作品でもあるらしいが、そういったこと抜きにして一つの作品としては大変満足した作品である。

主要人物の声優に俳優さんを起用したらしいが、これが中々にハマり役だった。特に堺雅人さんは最高だった!

あと最後にかけて怒涛の如く出る長ったらしい必殺技名がもう何が何だか(笑)

必殺技名だけでなく物語も怒涛の展開の連続! 是非お勧めのアニメ映画。

海獣の子供

海獣の子供【完全生産限定版】Blu-ray

海獣の子供【完全生産限定版】Blu-ray

  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: Blu-ray
 

光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。
巨大なザトウクジラは“ソング"を奏でながら海底へと消えていく。
<本番>に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海"とその兄“空"と出会う。

琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」

明るく純真無垢な“海"と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空"。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く流星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング"とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。

“海と空"が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。
“海と空"はどこから来たのか、<本番>とは何か。

これは、琉花が触れた生命(いのち)の物語。

 これは理解に苦しむ作品。

映像美、役者の演技は最高級だと思う。

しかしいかんせん物語が難しい。というか哲学的と言うか曖昧な表現の連続で、そういったところが難しいと捉えられてしまうだろうな、と思った。

しかし個人的には素敵な映画体験ができたと満足している。

と言いながら少しだけ寝そうになったが。海のさざめきが睡魔を助力してくるのだ。

まぁ、見て損はない作品。

特に芦田愛菜さんの演技には脱帽した。

最初芦田愛菜さんが主演だとは露知らず、誰だこの役者? とただただ純粋に主演の演技に驚いていた。あとでパンフレットを見て、また驚いた記憶がある。

「え! あの芦田愛菜が演じていたのか!」

解釈は人ぞれぞれだと思うが、しかしやはりどうしても難解な作品なので、たしか当時YouTubeにこの作品の解説動画とかがあったのでそういったものも活用して映画を楽しんでも良いかもしれない。 

海獣の子供

海獣の子供

  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: Prime Video
 

続く

思った以上に作品数が多かったので前半、後半に分けたいと思う。

ちょうど6月公開のアニメ映画を紹介し始めた、といったところ。

後半は『天気の子』とかだろうか?

それでは今回はこの辺で。