かぴばら先生は語る

かぴばら先生は語る

小説、アニメ、マンガ、文学からエンタメまで色々と話せたらと思い、ブログを開設。興味のある方はぜひご覧になってください。

『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を観てきた感想

f:id:kapibarasensei:20190422195204j:plain

『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』公式サイトより引用/©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会


皆さんこんにちは!

ということで、今回はユーフォの映画を観てきて久しぶりにアニメで興奮した感情そのままにブログを書きに来ました!

公開から三日たった22日(月)に朝9:00からのモーニングショー(?)で観てきました。講義の無い休みの日なのにいつもよりも早く家を出ました。

5時くらいに一回起きて、けれど布団の誘惑に負けて、6時にもう一度起きて、けれどまた敗北を味わって、そして7時に起きました!

3DONEです<(`^´)>

眠気まなこで人ごみの駅を抜けて映画館に向かいました。

パンフはあとで買おうとチケットを買って早々劇場に入って、欠伸を噛み殺しながら予告を観て、さて、本編が始まると眠気がいっきに吹き飛びました。

そして映画を観終わって、熱くなった眼を少し意識してこの興奮した感情を胸に、さぁ自宅に帰ろうかな、とその前にそうだ、そうだ。

パンフレットを買わなくちゃ!(^_-)-☆

と思って、財布を開きながら売店でパンフを買おうとしたら……。

売り切れだった(*´Д`*)ー

いやああああっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁ。

再販は? 入荷はいつですか?

と絶望して、帰りにマックでチキンチーズバーガ―のセットを持ち帰ってトボトボと家路に着くのでした……。

まぁ、最後の最後でパンフレットを読むことは叶いませんでしたが、本編への感想は素晴らしいの一言で、最終的には良い気持ちで映画の事を回想できます。

三年生がいなくなって新一年生がやって来た

三年生が、あすか先輩たちが卒業して、北宇治高校吹奏楽部の面々も心機一転です。

前作『リズと青い鳥』でも新入生が少し出演していました。新三年生、鎧塚みぞれ先輩の直属(?)の後輩、剣崎梨々花。

誓いのフィナーレでは剣崎梨々花含め『リズと青い鳥』の主要メンバーであるみぞれ先輩、希美先輩などはまったくとして出番がありませんでしたが、というか一回もしゃべってないんじゃないかな? 完全なるモブでした。けれどちょくちょく見かける彼女らに少し安心感を抱きました。

劇中では前作のタイトルでもある「リズと青い鳥」という曲が演奏されるのですが、今回の本編とは別に前作のいろいろな出来事も含めて様々な感情が湧き上がって鳥肌になりながら感動を覚えました。

テレビアニメの一期、二期からの誓いのフィナーレという流れで観ても大満足ですが、『リズと青い鳥』を観てからの今作もまた違った楽しみが増えるのではないでしょうか?

リズと青い鳥』のパンフレットを読みながらそんな感慨に耽っているボクでした。

で、新一年生の話でした……。

本編では主に低音パートの面々が中心に話が運んでいきます。というか新一年生もピックアップされたのは低音だけでしたね。

まぁ、主人公が低音なので当然っちゃ当然ですが。それにしても低音が話の主軸って……。

トランペットとか所謂花形のポジションを選ばないところに好感を持てます。

ユーフォに久石奏。

チューバに鈴木美玲、鈴木さつき。

コントラバスに月永求。

それぞれに何か思うところがあるのか、最初から含みのある台詞を言う新入生。

最後には一応まとまって大会へ臨むことになるんですが、ちょくちょく謎は残っている。

たとえば月永求は名字で呼ばれることをとても嫌がっていました。それはおそらく関西大会で大阪府代表だった龍聖高校の顧問の月永(愛称はナガちゃん先生?)という人物と関係があるようなんですが……。

サファイア川島いわく「血統書付きのネコ」らしいが結局このことについては深く描かれることはありませんでした。

そもそも原作でもまだ描かれていないらしいので、ということはアニメの方も続きがあるのかな……?

いつの間にかサファイア川島の弟子になって崇敬の念を抱いていた求くんだが、さてはて彼のなぞに関しては原作を読んで続きを待つのが一番でしょうね。

原作読もうかな…….。(*´ω`)

今回取り上げられた新入生は主に鈴木美玲と久石奏。

前半部で鈴木美鈴の悩み。

後半部で久石奏の苦悩、簡単に割り振るとこんな感じです。

そんな新入生の物語と同時進行で久美子と秀一とのラブストーリーが進んでいきます。

百合描写がちょくちょく見れてニヤケて、秀一とのイチャイチャを見れてニヤケて、今まで以上に久美子がスゲェ可愛く見えました。

一期~二期における久美子と秀一の会話が個人的には結構好きで、今回の劇場版ではそれが映画の大半を占めているわけで、そういう点でもボク個人の主観では楽しめるシーンがいっぱいでした。

懐かしい、とか、また観れて嬉しいとか、そういう感情だったのかな?

一期の放送が2015年だそうです。そりゃあ、ノスタルジックな気持ちが沸くのも納得です。

あの頃はまだ高校生で、今や就職活動を本格的に考えないといけないわけでして、大人になんかなりたくないなぁ~。

話を戻して、鈴木美玲と久石奏の悩みは、映画を観終わって改めて考えると本質的に一緒というか、類似点が多い、とても似たような精神から生まれた苦悩なのかなと思います。

鈴木美玲は鈴木さつきという幼馴染と同じチューバで、けれどチューバの演奏技術は圧倒的に美玲が上です。

うまいはずの美鈴だがしかし部員の皆から好感を持たれているのはさつきの方だと思っている美鈴。

美玲は既定の練習時間が過ぎればすぐに帰宅する。けれどさつきは技術が追い付かないのもあって先輩たちと一緒に居残り練習をする。

そういうこともあって確かに先輩たちと一緒にいる時間が長く、先輩たちと仲良く話しているのはさつきの方です。

美玲だって居残り練習をすればいいのか? けれどうまいはずの自分が何故さつき達の方へ合わせないといけない?

美玲はもっとうまくなりたくて、真剣に部活に励める環境を求めて北宇治高校に来たのです。

そういったプライドやらなんやらが邪魔をして他の皆と孤立していくのでした。

そして美玲の葛藤はサンライズフェスティバル当日の本番前に爆発して、涙を流しながら皆の前から逃げ出してしまうのです。

彼女のあとを追う黄前久美子と久石奏。

果たして本番には間に合うのか? 久美子は美玲の悩みを解決できるのか?

まぁ、ネタバレはしませんのでこの続きは映画館で!

続いて久石奏について。

彼女に対しては個人的な見解なのですが、なんだがとてもかわいい女の子だな、というのが初見の感想です。

実際にそつがないというか、嫌みがないというか、表面上は誰に対しても嫌われない、「理想の後輩」といった感じです。

けれど久美子に対しては他とはどこか違った対応というか、尊敬はしているんでしょうが、節々に含みのあることを言います。

彼女の演奏技術は中学から始めていることもあってなかなかうまい、というもの。

高校から始めた中川夏紀先輩よりも正直上手いというのが現状。

先輩よりも上手な後輩。

コンクールはオーディションで完全なる実力主義

この問題はテレビアニメでも大きな影響を与え数々の問題を引き起こしました。

今回の久石奏の苦悩もこの問題が関係してきます。

久石奏の中学時代の過去。

どこか冷めたような視線で部員たちの人間関係を眺める。

彼女の真意は何なのでしょうか?

京アニ、最高峰の作画


『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』本予告

一期で観たときの、あの素晴らしいというか、それはもう凄まじいと形容した方が良いだろう、ユーフォの作画は異常なほどの凄さをまじまじと見せつけられる。

微細で艶やかで、美麗のアニメーションは、何でこんなクオリティの高い絵が何枚も重なって動けるのだろうか、魔法でも使っているのか?

どのくらいの制作費がかかっているのか。どのくらいの人件が加わっているのか。

京アニのアニメはホントにスゴイ。凄すぎて適切な言葉が出ずに、ただただスゴイとしか言えない、くらいにスゴイ。

演奏中のアニメーションなんか、これは手描きなのか? と本当に疑うほどの、けれどこの作画は手描きじゃないと描けない素晴らしさがあって。

以前『ハルチカ』というアニメがあった。この作品も吹奏楽の要素が絡んだもので(主軸はミステリかな)演奏シーンが幾つかあるが、やはりユーフォに比べると劣るものがあった。

ハルチカ』はハルチカで大好きな作品なのだが、単純な感想として感受性の客観的見解において、やはり演奏シーンの作画は雲泥の差があったと言わざるを得ない。

それほどの凄さなのだ。

決してハルチカの作画が悪かったとは思わない。

ユーフォがすごすぎるのだ。

今回の誓いのフィナーレでもそれは健在。

まぁ、正直なことをいえば「あ、ここはCGだな」という箇所はあったが、メインを手描き作画で余すところなく存分にその素敵な作画を見せながら緩急としてうまくCGを入れているというか、まぁ、普通に観ている分には気付かない箇所なので、全然嫌な気はしなかった。

ずっしりとした重厚感がありながら、軽やかな音色でそよ風を思い浮かべるような音調が奏でられる。

様々な顔を持つ「リズと青い鳥」という曲に作画も負けじと重厚感のあるところでは迫力ある作画を、軽やかなところでは美しく繊細な作画を。

観ている間は本当に鳥肌を味わい、目頭を熱くし、そしてまた『響け! ユーフォニアム』を観れたことへの懐かしさに似た嬉しさをもって、それらの感情が混ざり合って、そこでやっと感動した、と感じていることが出来ました。

また観たい。この続きを観たい。観ることが出来ないなら今までのものをずっとみかえしていこう。

ずっと観ていたい。

何度でもこの世界を味わっていたいと思える、ユーフォにはそんな魅力があるのだと思います。

影響されやすい自分はテレビアニメのBlu-raybox買おうかな、とか『リズと青い鳥』のBlu-ray買おうかなとか、原作小説読もうかな、とか見終わった後に否応なく生まれてくるこの喪失感を補うべく、どうにかボクの精神とユーフォ世界を繋ぎとめようと必死になっています。

最後に

また観たい! 続きを観たい!

どうか続きを作ってください!

フィナーレなんて言わないでください!

ボクは、わたしは、みんなはゼ――――タァァァァイ待ってます!!!!!!!

ということで今回の誓いのフィナーレ、最高でした!

ユーフォを知らなかった人はこの機会に是非テレビアニメシリーズから観てください!

そして劇場版を見てそれぞれの感動を味わってください!

すべてがすべてうまくいって大団円、ということはなく、ドロドロとリアルな青春を描いた、それはとても現実的というか説得力のあるそれで、まさしく納得のいく青春アニメだと思います!

これからもずっとボクの中で特別な作品になっていくでしょう!

こんな青春を送ってみたかった!

辛いことや苦しいこと、モヤモヤすることやイライラすること、そういう側面が沢山あることを率直に描きながらも、でもこんな青春味わってみたかったなぁ、と思わせるほどに憧憬の念を抱かずにはいられない。

作中のキャラクターがどうしようもなくキラキラしていて、どうしてボクはもう少し何かに真剣に取り組めなかったんだろうか。

ボクは何故挑戦しようとしなかったのだろうか?

悔恨の気持ちは色々抱きますが、そういった後悔はなぜだか最悪に絶望というわけでもなくて、これから頑張ろう! って思えるような。

過去を悔やむからこそ未来をどうにか頑張っていこうと思えるような。

憧れているんです。

彼ら、彼女らの青春を、それがとてもリアルだからこそ、けれど矢張り体裁がフィクションだからこそ、心をジーンとさせて「ああ、いいな」って思えると思うんです!

とまあ、まだまだ語りたいことはいっぱいあるんですが、明日の講義のための準備などもあるので今回はここまでにします。

けれど、それにしても、高校生から見始めたアニメが一つのゴールを迎えました。

とても感慨深いものがあります!

もしかしたらアニメはここで終わりかもしれません(いや、終わるな! 終わらないでくれ!)

けれどボクの胸にはずっと、ずっとこの迸る感情を忘れることはないでしょう!

というか忘れたくない(; ・`д・´)

ホントにありがとう! 響け! ユーフォニアムありがとう!

脈絡のない文章やツタナイ文章が目立ちますが、ゆるしてください。

感情のおもむくままに書いたので不出来な文章になっていると思いますが、こんな文章で少しでもユーフォに興味をもってくれたら嬉しいです。

それではご拝読ありがとうございます。

また次の機会に( ´Д`)ノ~バイバイ