かぴばら先生は語る

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小説、アニメ、マンガ、文学からエンタメまで色々と話せたらと思い、ブログを開設。興味のある方はぜひご覧になってください。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第20回電撃小説大賞<大賞>受賞作、おすすめ王道ファンタジー「ゼロから始める魔法の書」

現在アニメも絶賛放送中の「ゼロから始める魔法の書」 略して「ゼロの書」!この作品は第20回電撃小説大賞<大賞>を受賞しているライトノベルなんですね。傾向的に云えば大賞作品になると今まで考えそうで考えなかった新鮮味のあるキャラクターや世界観、最…

芥川賞受賞作、小山田浩子の現実世界と地続きの不思議世界「穴」をエセ評論してみる

今回はネタバレ前提で色々書いていきたいと思います。と云うか既読の方を想定している前提で書かれた文章だと思ってください。主題になるようにエセ評論をしてみようかなと思います。まあ、どこの馬の骨とも分からない奴が書く文章なので駄文であることは重…

ジョブナイル時代の傑作、ライトノベルの原点「妖精作戦」は時代を進めた

ずっと気になっていてつい最近ようやく読みました。読んでみてまず文章に圧倒されました。押し寄せる荒波のような勢いのある文章は初見の私には正直体力がなかったようで最初の方は読むのに手間取ったり、たじろいだこともしばしば。加えて内容も異常なほど…

雑記でも書こうとするが大学約二か月経とうと云うのに友達もいない私の無味乾燥な日常を語っても意味ないな

私は大学が嫌いなわけではない。大学の講義はとても興味深いものばかりで、図書館での読書も心地よく、また他にもDVDやBlu-rayなどを媒体とした映像作品を観られる設備もあって大学生活は楽しいことだらけだ。高校生のころ思い描いていたキャンパスライフじ…

あの頃、私は「君の膵臓をたべたい」という本を手に取った。そして読んだんだ

文庫もされ映画化も決まり本屋大賞にもノミネートされ今や絶大な人気となった作品。何と云ってもこのタイトル!「君の膵臓をたべたい」と云うインパクト大なタイトルを一度見たら忘れられないはずです。そんな作品ですが私がこの作品と出会ったのは回顧する…

テレビドラマ放送中!「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の雰囲気は至高である

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の作者は太田紫織さんと云う方で子供のころからコナン・ドイルやアガサ・クリスティの作品を愛読していたようです。なるほど、確かにこの作品「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の推理構造は所謂、名探偵が…

本格ミステリーの復活「占星術殺人事件」を読まずしてミステリーは語れない

今や推理小説として圧倒的な市民権を得た新本格もちょっと昔まではこういった推理小説は認められていなかったんですね。新本格の推理作家さんで有名なのは綾辻行人さん、有栖川有栖さん、法月倫太郎さん、歌野晶午さん、京極夏彦さん、我孫子武丸さん、森博…

村上龍、衝撃のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」は淡く、冷徹

村上春樹と村上龍でダブル村上なんて呼ばれている二人。しかし作風は決して似ていると云う訳ではありません。全く別の切り口から純文学を描く。殊に村上龍処女作の「限りなく透明に近いブルー」はそれが顕著です。そしてこの作品の読書体験は同時に衝撃です…

「葉桜の季節に君を想うということ」には賛否両論が多いようだ

今回紹介するのはミステリー好事家界隈では有名な歌野晶午さんの有名作「葉桜の季節に君を想うということ」です。所謂どんでん返し系統に属するであろうこの作品、私も見事に騙されましたが、この騙されたトリックに対してミステリーファンには賛否両論ある…

「忌館 ホラー作家の棲む家」の世界はリアルかフィクションか

三津田信三さんの作品は面白いですよね。ホラー作品は勿論、ミステリーもお手の物。最終的にその二つを融合したホラーミステリーなんて代物を世に送り出し今でもその融合性を高めんと小説を出し続けています。有名なのは刀城言耶シリーズ「厭魅の如き憑くも…

不思議な青春ファンタジー「僕が七不思議になったわけ」をおすすめなのです!

メディアワークス文庫より上梓されている小川晴央先生「僕が七不思議になったわけ」について今回は紹介します。この作品は第二十回電撃小説大賞<金賞>を受賞しています。毎回数多くの応募者がいる電撃大賞から選ばれた作品ですからね、作品の完成度は客観…